最近歯科界で話題の歯にかかる力の問題

歯医者さんへ行ったが「何もない」と言われたけどしみるのが治らない、
神経がない歯のはずなのにしみるような感じがする。

固いものを噛んでいるとこめかみの辺りが痛くなる、重たくなる。
何度も同じ箇所の詰め物がとれる、割れるなどの症状の方いらっしゃいませんか?

もしかすると歯にかかる力の問題かもしれませんよ。

歯がうずく、しみる、噛むと痛いなどの症状で多くの方が来院されます。
そういった患者さまの中に、口の中を見ても何も原因となるものが見当たらなかったり、
レントゲンを撮っても何もない方がいらっしゃいます。

そういった方に疑われるのが歯にかかる力の問題です。
歯にかかる力の問題は目に見えるものではないので、確定診断が非常に難しい問題です。以前はたくさんの診断機器を使って診断していましたが、正確な診断結果が出ず、また診断結果が再現性にかける為、現在は口の中に現れる様々な所見( DCS所見Dental Compression Syndrome)を参考に診断しています。

最近ストレス社会における現代病なのか、食いしばりなどの歯にかかる力が原因と考えられる知覚過敏が増えていると感じます。

また、歯にかかる力は歯周病の原因とも考えられています。

虫歯や歯周病は一般的にも広く知られていますが、歯にかかる力の問題はまだ皆さんに浸透していないので理解されにくいことが多いです。

医学的にもまだまだ解明されていない事が多く、
多くの原因が重なっていることもあり、解決策が難しいことも多いです。
また、完全に力をなくす事はできず、コントロールしなければならないので定期的に管理していく必要性があります。

これからの医学の進歩により、簡便な方法で診断、治療が行われる事ができるようになることを期待しています。