院長、歯を抜く?!

塚口オオマチ歯科・矯正歯科の院長大間知です。

前回のブログで僕の歯が折れた事を皆様にお伝えしたのですが、これから自分の治療体験を通して、皆様に「どのような治療があるのか?」「ベストの治療ってなんなの?」というところなどをご説明させていただければと思っています。

まずは歯が折れた時の対応

「すぐに歯医者に行く」

という事は前回お伝えさせて頂きましたが、今日はその後の大間知さんの経過を見ていきましょう♪

実はその後「大間知さん」は前回のブログでお伝えしたように少し放置してしまいました。するとどういうことが起きたかというと…歯茎が腫れてきました…

膿が溜まってしまっているのです。結構見た目に気持ち悪かったです…

「早く治さないとこんな風になりますよ」というお手本(反面教師)を見せてくれました。

そして、さすがの大間知さんもこれはまずいと思ったのでしょう、歯を抜いてもらうことにしました。

さすがウチの副院長ですね、麻酔が全然痛くなかったです♬

こういうところで治療の技術レベルを確認できるのは良いことですね。

たまには歯の一本ぐらい折る事も必要ですね♪…いやっ、そんなことはないですね。

残りの歯は死守する為にも、全力で最善の治療と最善のケアをしていこうと心を改めているところです。

そして抜いてもらった歯がこちら。

今回は折れた部分だけを取ってもらい、残りの歯を引っ張り上げて周りに骨を作る方法を選択しました。

これは最終的にインプラントをする前提として行う処置であり、歯が折れた事により歯の周りの骨がなくなった所を、骨の再生する力で元に戻す方法です。

この骨の吸収が大きくなくなってしまっているのも、歯が折れてから放置した事によりダメージが大きくなった事が一つの原因になっています。

ホント悪くなった歯は放置しない方が良いですね…

人工の骨を足す方法もあるのですが、今回はなるべく自分の骨のみで再生させる方法を取ってみることにしました。この方法は時間と費用はかかるのですが、人工の骨を足す方法より術後の腫れや痛みが少ないのが特徴なので、腫れや痛みで仕事に影響が出るのが嫌な方にはオススメかもしれません。

これからこの残っている根っこを引っ張り上げていこうと思います。

少し時間はかかると思いますが、これからまだ30年以上は生きていたいので、しっかりとした土台を作ってインプラントでしっかりと噛めるようにしたいと思います。

そしてもう一つここで考える必要があるのが、

「なぜ歯が折れたのか?」

「どうすれば他の歯は守れるのか?」

という事ですよね?

せっかく高額なインプラントを入れてもダメになってしまったら無駄金ですし、それよりも大事な他の歯が同じような犠牲にならない為にもここで歯にかかる力からの予防を徹底する必要があります。

今まで僕は寝る時にマウスピースをずっと着けていました。

ただ、やはりつけ忘れることがちょいちょいあります。

そしてそういう日に限ってめちゃくちゃ歯ぎしりしてたり、食いしばっていたりするのだと思います。

2、3年前ぐらいにも歯が折れた事があり、その時は割れた部分が浅かったので、歯を抜くまではいかなかったのですが、大きく歯が欠け、詰め物で治す事になりました。

結局マウスピースをしていると歯は守れるのですが、根本的な力は強いままなのです。

歯は建築物のようなものです。良く見ると薄いヒビが何本も入っている歯がたくさんあります。とても硬く、神が作った素晴らしい構造体ですが、やはり何十年という単位で、凄まじい力で何度も力がかかるには耐えれないものだと思います。

特に正常な人(食いしばりや歯ぎしりをしない人)では、上の歯と下の歯が噛み合うのは1日に20分はぐらいだと言われていますが、歯ぎしりや食いしばりをする人はその何倍もの時間歯に力をかけています。

さらに意識がない状態では、(文献上では)普段の何十倍もの力で噛むと言われていますので、掛け算すると一晩で何百倍?!の力がかかっているのか?!と考えると

「恐ろしいな…そりゃ歯も割れるわ…」となります。

そしてこのストレス社会、特にコロナが蔓延してからは特に食いしばりをしている特徴が口の中に見られる人が多い気がします。

さらに人生100年時代の到来により、歯が危険に晒される時間がどんどん長くなっていっています。

僕のようなたまにマウスピースを忘れてしまう人には根本的に力を下げていく必要性を感じました。そこで当院では、ボトックスによる歯にかかる力を弱くする治療を始めました。

その詳細については次回のブログでお伝えしたいと思います。

では、次回は「院長ボトックス注入?!」でお会いしましょう♬