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予防歯科

人生100年時代に歯を健康に保つためのセルフケアとメンテナンス

人生50年の頃は、セルフケアだけで一生もっていた歯。

ところが今は「人生100年」。50年を100年に延ばすのは並み大抵ではありません。現に今でも50歳といえば、歯を失いはじめる人がぐっと増える年代です。むし歯に加え、長年放っておいた歯石が溜まりたまり、そこに隠れた歯周病菌がジワジワと暴れはじめるからです。
むし歯は、歯がある限り、生涯に渡って縁の切れない病気ですし、歯周病のリスクは年齢とともに高まります。

セルフケアだけでは不十分

「人生100年」の時代に一生歯を使い続けるには、セルフケアだけでは不可能。そこにもっと何かを足す必要があります。それが、普段の歯ブラシでは取れない歯科医院での歯石除去と定期的なクリーニングです。

歯石除去とメンテナンスの重要性

歯石除去は、金属の器具で歯にこびりついた歯石を取り除く処置。歯を削らないよう細心の注意を払っていますが、日常的に繰り返して受けてよい治療ではありません。

そこで歯科では歯石の除去後、3ヶ月ごとにメンテナンスを受け、歯と歯茎のなかのクリーニングを受けていただくようおすすめしています。
歯石は、放っておくと1年もすればこびりつきます。つまり1年に一度の通院では、受診のたびに歯石除去が必要になってしまいます。しかし3ヵ月ごとに歯周ポケットをクリーニングすれば歯石の付着が格段に減り、歯石除去後の清潔な状態を、より長く維持できるのです。

3ヵ月ごとのメンテナンスが推奨される理由

もうひとつ、3ヵ月ごとのメンテナンスをおすすめする理由があります。それは、むし歯菌も歯周病菌も、クリーニング後3ヶ月弱で繁殖力を回復することがわかっているからです。細菌による被害を抑えるには、3ヵ月おきのクリーニングはギリギリのリミットです。
平均寿命が延び続けている今、一生歯を使っていくには、人生50年の頃と同じ方法を続けていてはとても無理。歯みがきの質の向上、フッ素の利用、そして歯科医院の定期的なメンテナンスで的確な医療サポートを受けることが重要になります。

セルフケアに加えて歯科医院でのケアを

一生自分の歯でおいしく食べられるよう、毎日の丁寧な歯みがきにプラスして歯科医院に3ヵ月おきに通い、歯と歯周ポケットのなかのクリーニングを受けましょう。