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唾液の重要性

2019年04月30日

唾液といえば、普通は「ツバ」「ヨダレ」と呼ばれ、あまりいいイメージがないですよね。

どちらかと言うと、「汚い」「だらしない」イメージではないでしょうか?

しかし、唾液には口の中の環境を守るたくさんの役目があり、とても重要なものです。

歯科医の中では唾液の有用性は昔から当然の事として、多くの医院で唾液の少ない人には唾液の出す為のマッサージを勧めたりすることもありますし、唾液が少ない人には虫歯になりやすい事を注意したり、唾液の少ない事を補う為の予防の重要性を説明したりします。

大阪大学付属病院では、近年のドライマウス(唾液がすくなる事によって起こる口が乾く病気)の増加に伴い、ドライマウスを専門に扱う科まで出来ています。

今その唾液のイメージが、インターネットや多くのメディアでも取り上げられ、たくさんの情報を通して一般的にも見直されています。

その重要な唾液ですが、いろいろな要因で出にくくなります。

そう、前述のドライマウスという病気になるのです。

口腔乾燥症(外部リンク)

唾液が出にくくなる原因はたくさんありますが、まず歳を取るだけで唾液は出にくくなります。

赤ちゃんの時にはヨダレが出てるイメージありますよね?

歯がなかったり、ヨダレが出てくることを制御しなければいけないという頭がないこともありますが、唾液の量が多いのでヨダレとして出やすいのです。

逆に歳を取ると出にくくなるのです。

また、お薬の中にはこの唾液を出にくくする副作用を持つものがたくさんあります。

影響力の大きさは様々ですが、大小合わせると80%とも言われています。

副作用として比較的大きな影響力を持つ薬の例

胃薬:ランソプラゾール

ランソプラゾールの基本情報(外部リンク)

精神安定剤:パロキセチン、レクサプロ、アルプラゾラム、イフェクサー、ジアゼパム

パロキセチンの基本情報(外部リンク)

レクサプロの基本情報(外部リンク)

アルプラゾラムの基本情報(外部リンク)

イフェクサーの基本情報(外部リンク)

ジアゼパムの基本情報(外部リンク)

これが今歯科医の中ではこれが一番問題視されています。

ただ前述の通り80%の薬に副作用がある為なのか、医科の中ではあまり問題視されていないようで、薬の変更および中止を依頼しても薬の本来の目的がある為なのか、口が乾くという事による問題をあまり重要と捉えていない為なのか取り合ってくれない場合も多くあります。

この医科との認識の相違は、今度オオマチ歯科で考える医科との連携の中で、重要視していきたいと考える一つです。

後は糖尿病や腎臓疾患、シェーグレン症候群などの特定の全身疾患、ストレスなどでも唾液が出にくくなるものがあります。

唾液が少ないようになる事で口の中に問題が出てくるようであれば、お薬の変更や唾液を出す事を試みた方がいいと思います。

唾液を出すためにまず簡単に出来ることが、よく噛むことです。

よく噛むことは、脳の血流を良くしてボケ防止になるとも言われていますし、子供顎成長にも良いと言われています。

ただ、一つ注意して欲しいのは、強く噛みすぎることによって起こる顎への負担や食いしばりの癖の誘発ですね。

最近多く見られるこの顎関節症やTCHと言われる病気は、ストレス社会における現代病とも言われていますが、正直原因は不明です。

何にせよやりすぎはダメということですね。

次に食べ物などでも唾液を分泌誘導してくれるものがあります。

酸っぱいもの梅干しを食べることも唾液の分泌を促進するのに効果的です。

特に梅干しは口臭を消すのにも役に立つとも言われていますね。

ただ、これも酢の物を摂りすぎると、今度は酢の力で歯が溶ける「酸蝕症」になりますのでご注意ください。

何でもやりすぎは良くないという事ですね!

そして、さらに付加的なものとして、唾液線マッサージなどもあります。
まずは自分の唾液の質を知ることから始めて見ませんか?

初めての方には

「歯を学ぶを見ました」

とお伝えいただければ、無料で行う事も出来ますので、ぜひこの機会にお試しください。