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歯並びのためのお口トレーニング

2020年12月26日

歯並びが悪くなる原因は色々考えられます。歯の生え替わり時期のお子さんの場合、あごの大きさが小さいため、歯が正常に生えるスペースが十分に取れず歯が重なり合って生えてしまう以外にもら舌や唇の力の影響も見過ごせません。お子さんの普段のお口の様子を見て、次のような癖はありませんか?

・乳歯が抜けた部分など、気になるところを常に舌で触っている

・飲み込むとき舌で歯を押している

・唇を噛むくせがある

・いつもお口をポカンと開けている

こうした癖は、歯にかかる舌や唇の力のバランスを崩し、そのために歯並びによくない影響を与えることがあるのです。

上のgoodの前歯の位置は、舌の力と唇の力が理想的なバランスになっている結果です。「内側から舌が押す力」と「外側からくちびるが押す力」が拮抗しているため、歯の位置は自然な傾きをしています。(前歯は完全にまっすぐではなく、若干傾斜しているのがふつうです)

一方「BAD」の前歯は、舌の力に押されて前に出ています。Goodに比べると傾きが著しいですね。前歯が前に出ると唇が閉じにくくなり、お口をポカンと開ける癖がつくとくちびるの力はさらに弱くなっていきます。

舌や唇の癖があると、歯を並べる力のバランスが崩れるだけでなく、あごやお口全体の発育にも影響します。そうした癖を改善し、患者さんが本来持つ歯並びと顔貌を手に入れるために効果を発揮するのが「お口のトレーニング」です。

歯並びを乱す原因となりやすいのが「舌」です。

リラックス時に舌が上顎の天井につきつつ、舌先は前歯に触れないか、触れたとしてもほんの軽く触れるくるいの位置が理想です。(このとき、上下の歯も離れているのがよいとされます)

対して、舌が上顎につかず、低い位置にあり歯にもたれかかっていると、常に歯に力が加わってしまいます。

舌が歯にもたれかかって力をかけている場合、舌に押されて歯が前に出てきます。上の歯が前に出れば出っ歯に、下の歯が前に出れば受け口になります。さらに舌の力が顎の成長にまで影響すると、奥歯を噛み合わせていても前歯が開いてしまう「開咬」になります。

 

原因には、舌を持ち上げる筋肉が弱かったり舌を歯に当てる癖がついてしまっているなどが考えられます。

こうした舌の癖は、矯正治療の妨げにもなります。舌からかかる力のせいで装置を入れても想定したほど歯が動かなかったり、治療が済んで装置を外したあとに後戻りを起こしてしまうことがあるので早めの予防が必要になります。

お子さんの癖や矯正など気になる事がありましたらお気軽にお問い合わせください!