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予防歯科

認知症と歯周病の関係性「口腔ケアがもたらす予防効果と健康維持」

認知症と歯周病の関連性

全身疾患と歯周病の関連性がさまざまに取り上げられる中、認知症専門の先生が、認知症と口腔環境、歯周病との関連性を指摘しています。

その先生は岐阜県で月に1000人もの認知症の患者さんを診る先生であり、診療所の中で口腔ケア(お口の中のお掃除)を行い、認知症予防、治療を実施し、高齢者医療における歯科の重要性を発信されています。

歯科の重要性の見直し

今までは、医科から依頼される歯科の役割は誤嚥性肺炎の予防や嚥下機能の改善が主でしたが、糖尿病や脳血管障害、心筋梗塞などとの関連が明らかになる中で、医科でも歯科の重要性が見直されてきました。循環器内科、糖尿病内科、脳神経外科の先生方が、それぞれの視点から歯の重要性を訴えています。

認知症の患者さんの中には、50代という早い段階から総入れ歯になってしまう方が多く、歯科ケアの重要性を改めて認識する必要があります。

口腔ケアによる認知症予防

口腔ケアを行うことで、歯周病の予防や治療を通じて自分の歯をできるだけ残し、噛む力を維持することが認知症予防につながります。さらに、唾液の分泌を促すことが重要です。

アルツハイマーの原因として慢性炎症が挙げられ、その一因が歯周病菌であるサイトカインと指摘されています。記憶学習能力を調べる実験でも、歯周病のマウスは認知機能が低下していることが明らかになっています。

実際の効果

現場レベルでも、様々な効果が出ています。例えば、うがいが上手にできなかった90歳の女性が、口腔ケアと顔面マッサージをすることで、うがいができるようになりました。食事に時間がかかっていた87歳の女性も、歯のメンテナンスを始めてから食べる力がアップし、食事の時間が短縮され、同時におしゃべりも増えました。

また、食欲が低下して看取りしかないと言われた方が、口腔のメンテナンスを1回しただけでスッキリし、食事量が戻った例もあります。患者さんそれぞれに様々な効果が現れており、認知症の患者さんにとっては、心地よさがとても大切だと言われています。

歯磨きや咀嚼の重要性

口の中をきれいにすることや、歯磨きや咀嚼は、脳に刺激を与えるため非常に良いと言われています。噛む動作は脳の血流を増加させ、1噛みごとに3.5ccの血流が脳に流れることがわかっています。

歯科と全身疾患の関係性

歯に対する知識や健康への意識が高まっている現代、歯科医や歯科衛生士の役割は、単なる治療に留まらず、予防歯科の重要性を伝えることが求められています。訪問歯科や医科との連携が今後の医療や介護分野で重要となるでしょう。

医科との連携の重要性

医科と歯科が連携を強化することで、全身疾患の予防に寄与することができます。予防歯科の普及が進めば、虫歯や歯周病の治療が減り、医療費の削減にもつながります。医科と歯科が協力し合い、患者さん一人ひとりに予防の意識を持ってもらうことが、今後の課題です。

オオマチ歯科の取り組み

オオマチ歯科では、塚口の皆さんに予防歯科の重要性を広め、尼崎全体へと発信していくことを目指しています。医科との連携を深め、地域の健康増進に貢献していきます。

医療費削減と予防歯科の役割

超高齢化社会では、医療費の問題が大きな課題です。歯科が予防に力を入れることで、虫歯治療を減らし、医療費の削減に貢献することができます。また、認知症や脳血管疾患、心筋梗塞、糖尿病の予防にも寄与し、個々の健康を守りながら、国の医療費削減にもつながると考えています。

地域への貢献と今後の展望

私たちの使命は、患者さん一人ひとりに予防の意識を伝え、医院として予防歯科を実践することです。オオマチ歯科では、予防歯科に力を入れることを宣言し、地域に貢献できるよう努めていきます。