日本にインプラント治療が導入されて30年以上が経ちました。
おかげで噛むチカラは入れ歯よりも回復できたと喜びの声も聴かれます。
ですがその後のメンテナンスが大変で、歯周病予防の徹底が必要です。
まだまだ課題点もあり、歯周組織の神経がないので噛むときの衝撃を和らげられなかったり、痛みを感じにくかったり。
そういった問題点にもようやく光明が差しそうです。
東京理科大学の辻教授と岡山大学の大島助教らの研究グループにより、
天然の歯と同じ歯根膜という組織をもったインプラントが開発されたというニュースです。マウスの実験では機能回復の可能性を実証したそうです。5年前に2020年には人間への応用を目指すとのことでしたが、まだその後の研究発表が出ていませんので分かりませんが、もう少しかも知れません。発表が楽しみです。
歯根膜というのは聞き慣れない言葉ですよね。
これは、歯の周りに存在する高機能のセンサーです。
歯を守る為の大変優れた機能を持っています。
このセンサーのおかげで髪の毛1本分でも噛んだ感触が伝わってくれます。
また、むし歯や歯周炎に対するバリアの効果も持っている組織です。
今までのインプラントの最大の欠点は、歯周病菌に対するバリア機能と力に対する緩衝機能でした。
それがこの歯根膜によって著しく改善すると思われます♪
詳しくは岡山大学のHPにて掲載されています。
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id231.html
1日でも早くこのインプラントを使える日が来ることを心より祈っています。