インプラント治療においてのお約束

🦷手術前のお約束🦷

 

 手術前だからこそ知ってほしいことがあります。

インプラント治療は、人間の生体反応を利用した人工物です。

高価であっても、天然の歯より頑丈というわけではありません。

骨とインプラントがくっつくまでや歯ぐきの治りを待つ時間が必要です。

長期間のご不便をともないます。

ここでは、手術前後の制限についてもご案内しています。

治癒の早まりだけでなく、手術の成功にも大きく影響してきます。

インプラント手術前にもご確認くださいますようお願いしております。

インプラント治療の可否 

インプラント治療は外科手術によって行われます。

手術ができるか否かは、まず患者さまのお体が健康かどうかに関わります。

■現在、病院にかかってはいないでしょうか?

 ■服用されているお薬はありませんか?

上記以外にも、アレルギーをお持ちの方や、過去に歯科治療で気分が悪くなった方など些細なことも実は影響を及ぼす場合がございます。 

小さなことでも結構ですので、是非ともお聴かせください。  

手術前から始まるさまざまな制限

喫煙は、手術の前後 1 週間ずつは必ずお控えください。 

願わくは、禁煙生活を持続してください。

喫煙は血流を阻害するので傷口の治りに大きく影響してしまいます。

特に、造骨や人工膜を使っての処置が入ると、その成功にも関わってしまいます。

飲酒も前後１日はお控えください。 

■喫煙の危険性

喫煙は、インプラントが骨に埋まっている部分、その周りの骨、歯ぐきに多大なダメージを与えます。手術の難易度によっては、禁煙して頂かなければできないものもございます。

それほど喫煙はインプラント治療の成功に大きく影響し、インプラントが抜ける危険が増します。

喫煙者とハードクレンチャー(噛み合わせが強い人)はインプラントの補償制度の対象外になります。

■ガムの危険性
ガムはインプラントの頭 ( 歯として噛み合うかぶせ物 ) の部分に必要以上の力をかけてしまいます。 

通常、1 本の歯で 1 度噛むごとに人の体重と同じくらいの力がかかると言われています。 

また上下の歯の噛み合わせる時間は、日常生活の中で 1日 15分以内とも言われています。

 ガムを噛む行為はこの回数と力を超えるきっかけとなり、インプラントの寿命を縮めてしまいます。

これらが精神的なリラックスを与えてくれることは否定できません。

しかしながら、一度体内に入った人工物にとっては危険な物となってしまうことをご理解ください。

注意事項をお守りになれない方はインプラントの補償制度の対象外になります。

■手術前後の 1 週間の食べ物について

砂糖などの甘味食品、餅や芋、穀物などの糖質食品の多量摂取は、 体の抵抗力の源となる白血球の食菌能力を大幅に低下させます。  傷口が化膿して、腫れや痛みの原因になり、治癒能力が下がります。 手術前 7 日間、手術後の 7 日間、計 14 日間はお控えください。 

好物などは手術前日までにお召し上がりください。
傷口に対する刺激 ( 辛みだけでなく揚げた衣など ) も、痛みや腫れの原因、治癒の遅れ、縫っている糸がほどける要因になります。インプラント治療の予後には、初めの傷口の治りが大きく関与するため、ご理解ください。 

なお、手術当日 お口周りのお化粧はお控えください。 

当院パウダールームでお化粧落としをなさる場合は、ご予約より早めにお越しくださいますようお願い致します。 

🦷手術直後からのお約束🦷

手術後、すぐには噛めません。

人工の歯根が、あごの骨とくっつくには長い時間が必要です。 

上顎で約 3ヶ月、下顎で約 2ヶ月かかります。 

とても大変な時期になりますが、この期間におきまして

お家でのケアの大切さを実感してくださればと願っております。

つまり、患者さまの生活習慣をインプラントに合わせていく期間にもなります。

とくに手術直後は、歯根が不安定なため お食事以外にも歯みがきやうがいなど 日常生活で様々なご不便が発生します。 

本頁ではそれらの対処についてご案内しています。

うがいについて

手術後 24 時間は、頻繁なうがいを避けてください。 傷の治りが遅くなってしまいます。

 唾液に血がにじむ程度であれば問題ありません。 つばを吐いたり、傷口を触ったりしないでください。 

2～3 時間たっても出血が止まらない場合は、当院までご連絡ください。
手術から 2 日前後は血の味がしたり、うがいの際に少し血液が混じったりすることがあります。 そのため強いブクブクうがいはお控えください。  

口をゆすぐ際は、水を含んでそっと吐き出す程度にしましょう。 

傷口のかさぶたが剥がれ、再び出血する可能性があります。 

その場合は、強い痛みを伴う炎症の起きる恐れがあります。 

腫れや青あざが出たとき

手術後、頬やあご、首、顔に腫れや青あざ ( 内出血斑 ) が出る場合があります。 個人差がありますが、術後 2～3 日目がピークになります。 痛みや腫れが気になる場合は、冷水に浸したタオルで軽く冷やしてください。 

氷など極端に冷たいもので直接もしくは急激に冷やすことは避けてください。

かえって治癒能力を低下させてしまいます。

内出血は数日のうち自然に消えますので、ご安心ください。

その他の諸注意

★お風呂・お酒・運動など、止血の妨げになる行為はお控えください。 ( シャワーは大丈夫です )息が切れるような過激な運動も、術後 2～3 日は避けてください。 

★傷口を舌や指で触らないでください。傷の治りが悪化したり、炎症の原因となったりするだけでなく、圧迫することで、骨結合が途中のインプラントに負担がかかってしまいます。これは傷口に刺激を与えるものも同様で、抜糸まではお控えください。刺激とは辛い食べ物だけでなく、コロッケなどパリパリとした食感で刺さりやすいものも含まれます。

★日中の歯ぎしりや食いしばりは行わないでください。 手術した部分が気になって、手術後 無意識に増えてしまう傾向があります。 これらは噛み合わせに影響し、インプラントの過剰負担にもなってしまいます。 ご自身で気が付くかご家族の指摘があれば、すぐに担当医へご相談ください。 

また、インプラントに隣り合う歯が抜歯となった場合、

その箇所へのインプラント埋入が第一選択となりますのでご留意くださるようお願いいたします。

🦷治療後のお約束🦷

〜インプラントをより長くお使いいただくために〜

いよいよかぶせ物がついたらおしまい という訳ではありません。 

骨と結合したインプラント周囲も歯周病にかかるおそれがあります。

毎日の歯みがきや、数ヶ月ごとの定期検診とお掃除がなければ

やはりインプラントの寿命を縮めてしまうことになってしまいます。

当院の衛生士から歯磨きの指導、お掃除、点検と今後ともサポートしてまいります。

かぶせ物（補てつ物）

インプラントは、かぶせ物が破損・破折するおそれがあります。 これは、インプラントの根に過剰な力がかからないようにするためです。 破損することで、結果 根のインプラントを守る役割を果たす「安全装置」とお考えください。 

しかしながら、経年変化や偶発的なトラブル ( 硬いものを噛んだ等 ) の破損には 修理のための費用がかかってしまいます。 当院では、かぶせ物の保証もご用意しています。

白色に強いこだわりが無いようでしたら、ゴールド冠のかぶせ物がおすすめです。

その材質上、自然の歯と同等の硬さを持っています。

また無理な力がかかっても、歯と同じように削れることで

力がかかりすぎないことを防ぎます。

セラミックのかぶせ物のように割れる心配がないので、機能的に優れていると言えます。

メンテナンス

少なくとも 3 ヶ月に一度、定期検診のためのご来院をお願い致します。 

人工臓器が、天然の丈夫さに勝ることはありません。 インプラントも同様です。
残念ながら、高価 = 頑丈 というものではありません。 

加えてお口の中は、常に無数の細菌が存在しており、お食事のたびに汚れます。

過酷な環境の中で、毎日体重と同じだけの力で何度も負荷をかけられています。

インプラント自体はそれに耐えられる素材で出来てはいますが、

歯ぐきや骨などお口全体のケアが出来ていて初めて耐えられるものです。

治療箇所を含めたお口全体をプロの手によって定期的に検査を行います。

噛む力や噛み合わせの確認、残った歯垢のお掃除も行います。

また、インプラントは骨と結合するため歯周病と同じ状態になり得ます。

ご自身での歯磨きは大切ですが、ツブツブの入った歯磨き粉は使わないでください。

天然歯は、歯根膜という生体防御膜によって守られていますが、

インプラントには歯根膜がありませんので、汚れやダメージにも弱く、ご自宅での

毎日の丁寧な歯磨きに加えて、プロによる検診が非常に重要となります。

残っている歯のメンテナンスには保険が適用しますが、インプラント部のメンテナンスは保険が効かない為、インプラントが5本以上ある方は¥1000/1本のメンテナンス費用が別途かかります。 

処方するお薬について

インプラントの手術後、複数のお薬を処方します。多くは免疫や炎症防止のためですが、

用法・用量を誤ると副作用や再燃のおそれがあります。

それぞれのお薬の注意事項をお読みのうえ、担当医の指示にしたがって服用してください。

基本はこの２つです。

上記の２つは術前にお飲みいただき、術後の感染予防と痛みの予防、緩和に使います。

※注意！！

現在服用中のお薬や持病をお持ちの方は、薬の飲み合わせの問題や手術自体の可否に

大きく影響しますので、必ず担当医にお伝えください！

🦷保証について🦷

インプラント治療は、主にチタンを骨の中に埋め込む、生体反応を利用した治療です。

そのため、術前と術後のメンテナンスおよび患者さまのご協力が絶対必要条件となります。 

そのことを踏まえた上で、10 年間の保証を以下のように定めております。

保証内容のご案内

保証書内の「1年」はうるう年に関わらず、10年間の保証をお約束致します。

例）R.5年2月15日装着→R.5年2月14日までが1年目、翌15日が2年目

■保証の対象について 　以下のすべてに該当される患者さまのみ対象となります。

①当院でインプラントの治療をお受けになった方

②手術の前後における注意事項を遵守されていること
③手術後やかぶせ物をはめた後、継続して定期検診にご来院であること

　 ※ご予約日時の変更は問題ありません 

④歯磨きなど、指導したホームケアを遵守されていること 

■保証の対象外となる場合について

①当院でのインプラント治療中 (または治療後)、他医院でインプラント治療をお受けになった

②手術の前後における注意事項を守れず、感染を起こした
③手術後やかぶせ物をはめた後、糖尿病のコントロールを怠った
④手術後やかぶせ物をはめた後、ステロイドや抗がん剤の投与、放射線治療をお受けになった

⑤交通事故や天災など不慮の外傷により、インプラントに損傷が生じた 

当院でのインプラントにトラブルが生じ、他医院で同部インプラントを再治療された インプラントのかぶせ物を装着してから 10 年以降に、再治療が必要となる可能性はゼロではありません。 

万が一、その再治療を拒否される場合において、治療費の返金はできかねますのでご了承ください。

当クリニックの閉院・廃業の場合は、当該期日をもって保証期間終了となります。

🦷キャンセル料金について🦷

当院では、全ての患者様のお時間を大切にしておりますので、一人ひとりの患者様のお時間をしっかり確保させていただいています。 

そして、全ての治療において消毒や滅菌などの準備にも様々なコストが発生します。 さらに、インプラントの様な手術の際には、その日に使う為だけに用意する消費期限の非常に短い材料などもございます。 

その為、もしキャンセルされた場合には、 理由に関わらずキャンセル料(1時間につき2万円)がかかります。 2週間前から3日前までは50%　2日前から当日のキャンセルは100%
のキャンセル料が発生致します。 

サージカルガイドを作成の方で、インプラントが中止になった場合は、別途ガイド代を頂戴いたします。(5万円～)

お支払いにつきましては、オペ日を予約される時に一度お預かりし、お越しいただいた時に御返金、またはオペ代から引かせていただきます。 ご理解のほど宜しくお願い致します。