訪問診療で使う器具「パルスオキシメーター」について

こんにちは、ドクターの橋本です😊
今回は訪問診療で使う器具の1つを紹介させて頂きたいと思います。

これがパルスオキシメーターです！

名前をパルスオキシメーターと言います✨
最近ではご存知の方も多いかもしれません。新型コロナの影響で購入する方が増えたようです。

ただし、パルスオキシメーターの数値で新型コロナウイルスの感染判断はできません。感染確認後、軽症者として自宅待機していた患者の容体が急変する事例が報告されています。PCR検査で感染が確認された患者の経過観察には有効な手段ですが、購入に関しては注意が必要です。

パルスオキシメーターで何を測定するの？

パルスオキシメーターは、皮膚を通して動脈血酸素飽和度（SpO2）と脈拍数を測定します。肺から取り込まれた酸素は、赤血球に含まれるヘモグロビンと結合して全身に運ばれます。

動脈血酸素飽和度（SpO2）は「心臓から全身に運ばれる血液中の赤血球に含まれるヘモグロビンの何％に酸素が結合しているか」を測定した値です。

SpO2の基準値と注意点

一般的に99~96%が基準値とされ、90%以下の場合は酸素が全身に十分に運ばれていない可能性があります。慢性の肺や心臓の病気がある方は、普段の数値から3~4%低下した場合、かかりつけ医に連絡するか受診するようにしてください。

使用時の注意点として、体動、指先の冷え、マニキュアなどが誤差を生む原因となることがあります。

訪問診療での活用

訪問診療では高齢の方を診療させて頂くことが多いため、毎回このパルスオキシメーターを使用しながら、注意を払い治療を行っています😊
普段の治療ではあまり使用しない道具ですが、訪問診療では重要な役割を果たしています。今後もこうした道具についてご紹介していければと思います✨