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医院からのお知らせ
白い歯の保険適用範囲が拡がるかも知れない
CAD/CAM冠の最新情報と保険適用の可能性について
現在話題となっているCAD/CAM冠(キャドカムかん)。
2015年11月時点では、前から4番目と5番目の歯に対して保険で治療が可能ですが、どうやら6番目の歯にも保険が適用される可能性があるという噂があります。
白い歯が保険でカバーされるのは目立ちにくく、患者さんにとっては歓迎すべきことです。しかし、まだ課題が残っているのも事実です。
CAD/CAM冠の適合性の問題
現在、CAD/CAM冠のフィット感(適合性)は他のかぶせ物に比べて良くないと言われています。
メタルボンドなどの自費診療で用いるかぶせ物の方が優れている点は否めません。
近年、適合のためのセメントの質も向上しており、外れにくいとはされていますが、調整後に口の中で位置が変わるリスクも伴います。
口の中の感覚は非常に敏感であり、髪の毛の10分の1の細さのものでも感じ取れると言われています。
表面材質と色再現の課題
CAD/CAM冠の表面材質についても、歯茎とのなじみ方や見た目の自然さという点で純粋なセラミックには劣ります。
また、この冠は1つのブロック体から削り出されるため、単色しか表現できません。
自然な歯は先端に行くほど透明感が増し、グラデーションがかかっていますが、CAD/CAM冠ではこのような色の再現が難しいのが現状です。
CAD/CAM冠をお勧めするケース
これらの理由から、全ての患者様にCAD/CAM冠をお勧めしているわけではありません。
以下のようなケースでは、現在も自費診療での白い歯をお勧めすることがあります。
– 虫歯になりにくい治療を求める方
– 噛み合わせにこだわりがある方
– より自然で美しい白い歯を求める方
CAD/CAM冠の将来に期待
日進月歩で進化しているCAD/CAM冠を作る機械。
近い将来、より精度の高いものが登場することが期待されています。
今後の進展にぜひご期待ください。