小児矯正

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口呼吸や鼻づまり、
いびきの軽減も期待できる。

あなたのお子様は次の項目にあてはまりませんか？

• 口をぽかんと開けている事が多い
• いつも猫背で姿勢が悪い
• いびきがひどい
• 食べているときペチャペチャ音がする
• 扁桃腺が腫れたり、かぜをひきやすい
• 寝起きが悪くボーッとしていることが多い

どうして歯並びがわるくなるの？

最近のお子様はしっかり噛まない子が多く、アゴが大きくならずに歯が並びきらないことがあります。また、遺伝により骨の形や大きさが親に似てしまうことや、指しゃぶり・頬杖などの悪習癖なども歯並びを悪化させる原因と言えます。

そんな中で意外と多いのが、口呼吸による不正咬合です。
現代の子どもたちの多くは上顎が狭く、鼻閉があり、子供の８割は口呼吸をしていると言われています。正常な舌の位置は上顎の上に軽く接しているのですが、口呼吸の子どもたちは口で息を吸うために舌の位置をそれよりも低い位置や、前の方に置くようになります。すると喋り方がおかしくなったり、いつも舌が見えたり、食事のときにぺちゃくちゃと音を立てて、よく噛まないで飲み込み、食べる速度も遅くなるのです。

口をポカンと開けていることにより、わずかにほっぺたからの内向きの圧力が強くなります。そのため上アゴの歯列が外側から押されて狭く間に尖ったV字型の歯並びになってしまいます。下アゴ全体が後ろに下がることや、上アゴと下アゴの幅が合わなくて、咬むと左右どちらかにずれるケースもあります。または奥歯はかんでいるのに前歯が咬みあっていない、開咬という状態にもつながります。

子どもでも起こる「睡眠時無呼吸症」

最近よく名前を聞く「睡眠時無呼吸症」。肥満でいびきをかく大人の病気と思われがちですが、実は子供にも起こり、その場合心身の発達に重大な影響を与えることが分かってきました。子供の場合は、10秒未満の呼吸の停止だとしても眠っている間に一回でもあれば、この病気になる恐れがあると言われています。
子供が無呼吸になる原因は、肥満や鼻づまり、アゴが小さいことにより、空気の通り道である気道が狭くなることです。また喉の奥にあるアデノイドや扁桃腺が肥大することでも無呼吸は起こります。子供は気道がもともと狭いので無呼吸を発症しやすいのです。そして無呼吸症の多くはいびき、口呼吸と関連しています。

無呼吸の治療法としてCPAP（シーパップ）と呼ばれるマスクから呼吸を送り込んで気道に圧力をかける方法の他、大きくなったアデノイドを抽出するというのも有効な手段です。睡眠時無呼吸症になると、睡眠時の成長ホルモンの分泌が減り、子供の心身に悪影響を及ぼします。集中力がなくなるため、落ち着きがなく怒りっぽくなったり、学業や運動で本来のちからを発揮できなくなるケースの他、おねしょ、前胸部がへこむ漏斗胸や低体重、低身長になることもあります。

無呼吸の症状は様々でお子様自身ではなかなか異常に気づくことができないため、大人が早期発見し、治療を開始することが大切です。

小児のうちに矯正を行ったり、鼻呼吸の訓練を行うことにより鼻腔が広がり、鼻でしっかり呼吸ができるようになると、多くなったアデノイドも鼻腔を通った湿ったきれいな空気に触れることで小さくなっていきます。気道が広くなることで、いびきは改善していくこともたくさんあります。

無呼吸の症状は様々で、お子様自身ではなかなか異常に気づくことができないため、大人が早期発見し治療を開始することが大切です。

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反対咬合や開咬も
治せる可能性がある

下の前歯が上の前歯より前にあるかみ合わせを「反対咬合」、前歯がかみあっていないかみ合わせを「開咬」といいます。

反対咬合のデメリット

• 前歯が前後逆になっているため発音しにくい言葉が出てくる（サ行・タ行）
• 不正咬合のため食事の際にうまく噛めず正常咬合の人に比べて消化不良を起こしやすい
• アゴが正常に歯で固定されていないため、顎関節に負担がかかり顎関節症になることがある

最大のデメリットはかみ合わせのバランスが悪いため将来歯を残しにくくなること

「８０歳になっても２０本以上自分の歯を保とう」と標語をかかげる8020運動というものがあります。8020運動の達成者のなかには反対咬合・開咬の方はひとりもいなかったという研究結果がでています。前歯は奥歯を守る上で重要な働きをしており、それが機能していないと奥歯にとても負担がかかると言えます。

乳歯の反対咬合を放置して、永久歯に生え変わるときに自然に治る可能性はわずか、6.4%という研究があります。
つまり様子を見ていても、治る可能性は非常に少ないと言えます。反対咬合とは上あごの成長不足によるものなので、上あごを成長させる治療が必要です。

赤い点線が上アゴの発達速度です。出生をピークにどんどん発育はなくなっていき、10歳で95％の発育が終わります。上あごを成長させたくても10歳を超えると成長が終わっていることが多いので、矯正治療のみでは治せなくなるのです。（成長終了後に外科矯正が必要です）ですので、反対咬合は遅くても8歳まで、できたら乳歯のうちからでも早く治療をしたほうがいいと言えます。