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小児歯科

5歳以下の乳幼児の歯ブラシ事故と安全な虫歯予防法

5歳以下の乳幼児の歯ブラシで事故になっているという報告があがっています。歯ブラシはお箸やフォークと違って先が丸いので、危険という認識が少ない方も多いようです。歩きながらの歯ブラシや口に注意が必要です。

歯科医が推奨する虫歯予防法1「仕上げ磨きは大人が行う」

子供が1人で歯磨きをできるようになっても、それで安心してはいけません。最後は大人が仕上げ磨きをするようにしましょう。このとき、歯ブラシをただ動かすだけでなく、口の中を見ながらブラッシングを行なうようにしてください。

口の中を覗き込むと、白いプラークが歯の周囲に残っていたり、歯と歯の間にものが挟まっているかが確認できたり、乳歯の生え変わりのタイミングや虫歯など、さまざまな情報が得られます。

また、外から口の中を直接覗き込むと、それまでわからなかった汚れの状態が確認できます。汚れを勘で落とすのではなく、直接確認しながら落とすことが仕上げ磨きのメリットなのです。

歯科医が推奨する虫歯予防法2「デンタルフロスの使用」

子供の仕上げ磨きに、デンタルフロスを使用している人は少ないかもしれません。しかし、乳歯で虫歯になりやすい部分は歯と歯の間です。特に奥歯の一番最後と2番目の間、上の前歯の間の2カ所は、よく虫歯になっているのを見かけます。

歯ブラシだけの仕上げ磨きをしっかりしても歯と歯の間のプラークまでは落としきれなかったり、歯の間に挟まったものが取り切れなかったりするため、虫歯になりやすいのです。

最近のデンタルフロスは、糸だけではなくホルダーのついたものもあります。仕上げ磨きでおすすめのタイプは、クワガタのように柄が分かれ、その間に糸が張ってあるタイプのものです。

歯科医が推奨する虫歯予防法3「虫歯を見つけたらすぐ治療」

子供は虫歯がかなり深くて大きくならないと痛みを訴えてきません。大きな虫歯の治療には麻酔が欠かせませんが、麻酔注射に苦手意識を持つ子供がほとんどです。このため、自覚症状が出る前に虫歯を治療すると、麻酔注射せず1回の治療で済ませることができるため、子供の負担軽減にもつながります。

歯科医が推奨する虫歯予防法4「定期検診」

乳歯は永久歯に比べて柔らかく、虫歯に対しての抵抗力があまり高くありません。また、生え変わったあとの永久歯も最初のうちは柔らかいため、虫歯になりやすい状態です。

早期発見・早期治療を行なうために、最低でも年に2回、できれば春・冬休みに歯科医院での定期検診をおすすめします。