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予防歯科

お口の細菌と感染症リスクを減らす方法

お口の細菌と感染症リスクを減らす方法

みなさんは、ご自分のお口にたくさんの細菌が棲んでいるってご存知ですか?

実はこの細菌たち、とても凶悪で虫歯や歯周病を引き起こすだけでなく、風邪やインフルエンザが体に入り込む手助けまでしている事が分かってきました。奴らに好き放題させないためには、どうしたら良いのでしょうか?お口の細菌の正体と、奴らへの対処法を知ってこの感染症時代を乗り切りましょう!

お口の中には細菌が100億個!

お口の中に細菌がウジャウジャいるなんて想像するのは気持ちが悪いですよね。でも本当のことを言うと、お口の中は細菌の巣窟です。いつも歯磨きを丁寧にしている人でも、歯や舌、粘膜などにいる細菌を合計すると100億個にも達します。怠っている人の場合、なんと1000億個もの細菌がお口の中にいるのです。

命に関わる病気の原因に!

虫歯や歯周病の原因であることは多くの人が知っていますが、この細菌たちはお口の中以外でも悪さをしています。お口の細菌が誤って肺に入ると誤嚥性肺炎を起こします。また、歯茎の炎症から血流に入り込むと、動脈を詰まらせて動脈硬化の原因になります。さらに、糖尿病や腎臓病の引き金になることもわかっています。

風邪やインフルエンザ、新型コロナウイルスも呼び寄せる?

お口の中の細菌が、風邪やインフルエンザウイルスの感染を手伝っていることがわかってきました。細菌の出す毒素や酵素が、ウイルスが感染しやすい環境を作り出しているのです。

ウイルス感染から身を守りたい!

毎年流行するインフルエンザや、新型コロナウイルスの予防には手洗い・うがい、予防接種が重要です。しかし、近年の研究で「お口の中をキレイにして細菌を減らすと、ウイルス感染のリスクが減る」ことがわかっています。逆に、「歯磨きを怠ってお口の中に細菌がたくさんいると、細菌がウイルス感染を助ける」という結果も出ています。

プラークを減らし感染症を防ごう!

人間には細菌をやっつける免疫機能がありますが、プラークというヌルヌル物質の中に細菌が隠れているため、免疫細胞は細菌に気づきません。お口の細菌を減らす最も効率の良い方法は、毎日の歯磨きと歯科医院での定期受診です。

プラーク除去から始めよう!

糖尿病や動脈硬化、新型コロナウイルスなどの感染症を引き寄せるデンタルプラーク。日頃の丁寧な歯磨きと歯科医院で受けるクリーニングで、お口の細菌から身を守りましょう。丁寧にブラッシングし、歯磨き剤や洗口剤の殺菌成分を賢く使いましょう。また、歯周ポケットに残ったプラークは歯科衛生士に定期的に取り除いてもらうことが大切です。

元気な身体は、清潔なお口から。お口の中に凶悪な細菌たちを増やさないように、しっかりケアして病気を予防しましょう!