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歯の豆知識
インプラント
インプラント治療について
皆さま、こんにちは!
塚口オオマチ歯科・矯正歯科で助手兼チーフをしております太田です。本日の議題はインプラント治療についてです!
インプラント治療の構造
体内や骨の中に医療機器・金属などを埋め込むことをインプラントといいます。その中でも、歯根の代わりにチタンを用いたのが歯科でのインプラント治療です。
入れ歯や差し歯と異なり、人工歯を根元から作り出す最先端の技術です。顎の骨に人工の歯根(ネジ)を埋め込み、そこに土台を立ててかぶせ物を作る方法で、歯肉を切るため外科的な手術が伴います。
メリットとデメリット
インプラント治療では、埋め込んだ金属に対して骨が吸着する性質(骨結合)を利用し、2〜6ヶ月をかけて治療が進行します。
■ メリット
– ブリッジのように隣の歯を削る必要がありません。
– 他の歯に負担をかけずに自立しています。
– 入れ歯のような大きな異物感がありません。
■ デメリット
– 自費治療となるため、高額です。
– メンテナンスや注意事項を守る必要があります。
また、隣の歯が抜歯に至った場合、インプラントが第一選択肢となります。インプラントの隣接する歯がダメになった場合、入れ歯のバネをかける歯としては向いておらず、ブリッジで繋げることもおすすめできないためです。
そのため、インプラントの歯の隣が失われた際の修復方法は、再度インプラントを推奨します。場合によっては、インプラントオーバーデンチャーも選択肢となります。費用や状態は個々に異なるため、詳しくはご相談ください。
インプラントの寿命は他の残っている歯の寿命にも影響しますので、歯周病の管理や噛み合わせの調整が重要です。
費用と治療期間
■ 費用
インプラント1本の費用は35万円(税別)です。CT代や造骨手術、サージカルガイドが必要な場合は別途費用が発生します。治療後のメンテナンスにも費用がかかりますので、説明時に注意事項を守ることが大切です。
■ 治療期間
1. インプラントを打つ前の環境整備(即時~2ヶ月前後)
お口全体が1つのユニットとして機能するため、他の歯の状態によって治療期間が変動します。
2. 第一次オペの準備と診断・計画(即時~1ヶ月)
CT撮影や歯型の採取を行い、インプラントを打つ方向や造骨の必要性を判断します。
3. 第一次オペ、造骨(2~9ヶ月)
オペ後は定期的な消毒や洗浄が必要です。インプラントが骨とくっつくまでに上顎で4ヶ月、下顎で2ヶ月かかります。
4. 第二次オペ(1ヶ月)
インプラントの頭出し手術を行います。状況により、歯ぐきの移植手術も伴います。
5. 噛み合わせの安定化とかぶせ物(インプラント計画から3ヶ月〜11ヶ月後)
噛み合わせの安定までに時間がかかる場合があり、最終的なかぶせ物が入るまでに期間が必要です。