尼崎市塚口でオオマチ歯科クリニックの院長をしております大間知資雄です。
オオマチ歯科クリニックでは予防に力を入れております。
なぜなら、自分の歯以上のものはないからです。
当院では、「塚口で一番歯を大切にする」というコンセプトで治療にあたっています。
そこでまず皆さんに知っておいて欲しいのは、
あくまで歯科医院は「予防を手助けするだけの存在」であり、
予防は、「患者様ご自身で日々の生活の中でしていただかないとできない」ということです。
そして、その初めが
「3歳までは砂糖禁止」
というルール作りです。
これは、食育指導で有名な先生の講演でお聞きした話です。
理由は、3歳までが味覚形成期だからです。
つまり、3歳までに甘いものを食べると甘いものが好きになってしまうのです。
この考え方を知ったのは、既にうちの子供たちが甘いもの漬けになってしまった後でした…
私は歯科医師であるので、甘いものを食べれば虫歯になる事はもちろん知っていましたが、あの甘いものの魅力には勝てず、ついつい甘い物を食べてしまいます。
そして小さい時から私の親も甘いものが大好きで、甘いものをたくさん食べさせてもらってました。
そりゃ甘いものを好きになりますよね笑
そして甘いものを好きな親がいれば、甘いものを好きな子供が育ちますよね笑
あの甘いものを買ってきた時の子供の喜びよう!
甘いものを食べた時の「美味しい!!」 という最高の笑顔!
買ってきたものが新しいお菓子と知った時のワクワクする目!
買ってきたものがお菓子じゃなかった時の落胆ぶり、そして玄関からスッと立ち去るようになる寂しさ笑
そういう体験をすると、また甘いものを買ってきてしまうんですよね笑
ただ、知っておいたほうがいいのは、これは負の連鎖の始まりになっているという事です…
一部の人達の中では、「甘いもの、特に砂糖(ショ糖)」は、一番ポピュラーな国で認められた麻薬だと言われています。
そして最近はその上を行くのがスマホではないかとも言われています。
スマホの話は置いておきますが、もし気になる方はこの本をご覧ください。
本当に砂糖は依存性のかなり強い麻薬であり、虫歯だけでなく、色々な病気を引き起こす制限するべき(可能であれば断つべき)ものだと思います。
人間は弱い生き物です。
悪いと分かっていてもやめられなかったり、短期的には制限できても、長期的に断つのは非常に困難なことです。
砂糖は上述したように依存性の非常に強い麻薬ですので、虫歯にならない為のベストは「甘いものに手を出さない」「甘いものを知らない環境を作る」そして、0歳児からの食育ですが、だいたい子供が生まれてちゃんと歯科医院にくるのは、乳歯に虫歯ができる頃の3~4歳頃です。
つまり、もう既に手遅れなのです…
だからこそオススメするのが妊婦のうちから、それらの事を知っておいてもらうこと。そして、次の世代へ伝えることです。マイナス0歳児の為の予防とも言われています。
極論、歯磨きしなくても食事指導がちゃんとできていれば虫歯にならないのです。でも、そのまま歯を磨かない習慣がつくと、大きくなったら歯周病にはなりますが…
結論、歯磨きは歯周病の為にはしないといけないですが、虫歯予防の為に行うのは歯磨きでなく、虫歯にならない食事の事や食べ方を知る事です。
愛する自分たちの子供のために、たくさんのお母さんが忙しい時間をさいて当院に子供を連れてきてくれています。本当に素晴らしい事だと思います。
子供達にはそのありがたみを分かりませんが、小さい頃から当院に来てくれている子達の中で、成人になっても続けてきてくれている子達は、口を揃えて「虫歯にならなくてよかった!」中には「お母さんがずっと連れてきてくれていた事に感謝してます」という素晴らしいお子さんもいます。
人間は、困ってからでないとなかなか当然の事(今普通に起きている日常の事)に感謝できません。
でも困ってからでは元には戻らないこともたくさんあります。
虫歯はその一つです。
是非虫歯を作らない環境を、ご家族で作ってみてください。