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歯の豆知識
インプラント
インプラント症例:29歳女性のケース
初診時の状況
症例概要
患者:女性
年齢:29歳
主訴:他院より紹介。欠損補綴の選択肢としてブリッジ・入れ歯・インプラントの説明を受け、インプラントを希望
治療部位:左右の第一大臼歯
治療期間:約10か月
問診
患者様は、虫歯が原因となって他院で左右の第一大臼歯を抜歯されていました。その抜歯後の補綴方法について前医からブリッジや入れ歯、インプラントといった選択肢を説明を受けていました。
「ブリッジでは隣の健康な歯を削らなければならない」「入れ歯は違和感が強そう」という不安を持たれ、より自然な治療を希望されて当院へ紹介来院されました。
患者様は「インプラントってどんなことをするのか全然分からない状態」とのことで、最初は不安を抱かれていましたが、カウンセリングで治療の流れを丁寧にご説明し、ご納得いただいたうえで治療を開始しました。
口腔内所見
左右の第一大臼歯が欠損しており、咀嚼時に負担が前方の小臼歯や反対側に偏っていました。左の顎骨は十分な骨量が認められましたが、右下は不足と診られ、右側は骨造成(GBR)を併用して埋入することになりました。治療期間が通常よりも長くかかってしまうこと、通常の埋入手術よりも施術時間がかかり、ご身体に多少の負担をかける恐れがあることを説明しました。
治療内容
1. CT撮影と治療計画
CT撮影により、骨の厚みや高さ、下歯槽神経との位置関係を精査しました。
所見で述べたとおり、右側は骨造成が必要な状態であり、優先して施術を行う計画としました。
まずは右側を骨造成を伴うインプラント埋入手術を行い、後日左側に埋入を行います。そして、最終的にセラミッククラウンを装着することにしました。
2. インプラント埋入手術
局所麻酔を行い、サージカルガイドを使用して正確な位置にインプラントを埋入しました。
顎骨の状態により、左右で施術方法が異なるので、それぞれを別日で施術することになりました。まずは骨造成が必要で、骨の再生期間が長く必要な右側から施術を行い、後日左側の埋入を行いました。施術後、大きな痛みといった異常なども発生せず、患者様も安心されたご様子でした。
3. 骨との結合を待つ治癒期間(約6か月)
埋入後はインプラントと骨が結合するまでの期間を設けます。
特に右側は骨造成を含めた施術を行っていたので、通常より長い期間待機していただきました。
歯周病の進行も認められていたので、待機期間中は歯周治療を中心に行いました。
4. 上部構造の作成と装着
治癒が安定した時点で型取りを行い、セラミッククラウンを製作しました。周囲の歯と調和する色と形を再現し、自然な仕上がりとなりました。
装着時には咬合のバランスを細かく調整し、左右で均等に噛めるよう仕上げました。
治療後の経過
治療後は、元のように噛めることができ、施術を受けて良かったと感じていました。
第一大臼歯は咀嚼の主力であるため、全体のバランスを取り戻すことができ、前歯や小臼歯への負担も軽減されました。
治療後の感想(患者様より)
「インプラントって具体的にどんな事をするのか全然分からん状態でした。けど先生方など詳しく教えて頂いて決心して手術しました。時間はかかりましたけど左右の歯が入り、気持ち良くご飯が食べる事が出来てホンマに嬉しい限りです。これからも“歯間ブラシ”などでキレイに保って行きたいと思います!治療前の不安さが今思えば『あんな心配する事なかったな…。』とか今更々思う事があります(笑)。今後、“家族・友人”など歯の悩みなどある人が居れば“オオマチ歯科”さんをご紹介したいと思っています。長くなりましたけど、丁寧な治療ありがとうございました!!これからも定期検診など、よろしくお願い致します。」
インプラントの良さ(今回のケースから)
• 大臼歯の欠損でもしっかり咀嚼機能が回復する
• 両隣の歯を削らずに治療できる
• 入れ歯のような異物感がなく快適
• 見た目も自然で、笑顔や会話に支障がない
長持ちさせるためのポイント
インプラントを長持ちさせるためには、日々のケアと定期検診が不可欠です。今回の患者様にも次の点をお伝えしました。
1. 毎日のブラッシングで歯と歯ぐきの境目を丁寧に磨く
2. 歯間ブラシやフロスで隙間の清掃を徹底する
3. 3〜4か月ごとの定期検診と専門的なクリーニング
4. 咬み合わせに変化や違和感があれば早めの受診
まとめ
今回の症例は、左右の第一大臼歯を失った29歳女性に対するインプラント治療です。
ブリッジや入れ歯と比較検討されたうえでインプラントを選択され、左右の大臼歯が回復したことで、咀嚼機能・見た目・生活の質が大きく向上しました。
最初は不安を抱えていた患者様も、最終的には「思ったよりも安心して治療を受けられた」と満足されました。
インプラントは、大臼歯の欠損補綴において非常に有効な治療法です。もし同じようにお悩みの方がいらっしゃれば、ぜひご相談ください。