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小児歯科 矯正治療

マイオブレースのアクティビティとは?

塚口オオマチ歯科・矯正歯科院長の大間知です。

今回は「マイオブレースのアクティビティとは?」というテーマでお話しします。

最近、お子さまの歯並びや口呼吸、いびき、姿勢のご相談をされる親御さまが本当に増えてきました。

「マイオブレースって聞いたことはあるけれど、どんな治療なの?」「アクティビティって何をするの?難しいの?」という質問をよくいただきます。

マイオブレースは、ただ歯に力をかけて動かす矯正ではなく、「歯並びを悪くしている原因」に直接アプローチする治療法です。

そしてその中心にあるのが、アクティビティというお口の筋肉トレーニングです。歯を動かすよりも、“体の使い方”を整える矯正法と言っても良いかもしれません。

この記事では、アクティビティの意味や目的、具体的な内容、ご家庭での取り組み方までを、わかりやすく解説していきます。

お子さまの将来の歯並びや健康を守るヒントになれば幸いです。


マイオブレースとは

 

マイオブレース(Myobrace)は、オーストラリアで開発されたマウスピース型の矯正装置です。

対象は6〜9歳前後の成長期のお子さまで、歯を無理に動かすのではなく、歯並びが悪くなる「原因」を改善することを目的としています。

たとえば、口呼吸や舌の位置の悪さ、唇を閉じる力の弱さ、頬や舌の筋肉のアンバランス、間違った飲み込み方(舌で歯を押すなど)…。

これらの小さな習慣が積み重なって、顎の発育が妨げられたり、歯の並ぶスペースが不足したりして、ガタガタや出っ歯などにつながります。

マイオブレースは、このような「原因」を取り除き、自然な成長の力で歯並びを整えていく矯正法です。装置は柔らかい医療用シリコンでできており、1日1〜2時間+就寝時に装着するだけ。

取り外しが可能なので、学校や食事中に邪魔になりません。痛みが少なく、見た目のストレスもほとんどないことから、お子さまにも保護者にも人気が高まっています。

詳しくは当院ホームページにも紹介しています。
▶ 子どもの歯並びを整える「マイオブレース」とは?


アクティビティとは

アクティビティとは、マイオブレース治療の中で行う「お口の筋肉を鍛えるトレーニング」です。歯を直接動かすのではなく、歯並びを悪くしている“口の使い方”や“筋肉の癖”を整えていくものです。

実は、歯並びは歯だけの問題ではなく、筋肉・呼吸・舌の使い方などの影響を強く受けています。

舌が下がっていると上顎の成長が妨げられ、出っ歯や開咬(前歯が閉じない)を引き起こします。口呼吸をしていると舌が下がり、顎が細くなります。

こうした悪循環を断ち切るのがアクティビティです。

トレーニングによって、正しい舌の位置・鼻呼吸・唇の閉じ方を習慣化し、顎の成長を助けながら、歯が自然に並ぶための土台を作ります。

矯正後の後戻りも少なく、成長とともにお顔のバランスも整っていきます。


アクティビティの目的

アクティビティの目的は、「歯並びを整えること」だけではありません。お口全体の機能を正しく発達させ、全身の健康につなげることが最大の目的です。

たとえば、鼻呼吸ができるようになると、風邪やアレルギーを起こしにくくなります。

鼻から吸った空気は加湿・加温されるため、ウイルスやほこりを防いでくれます。睡眠の質も向上し、成長ホルモンの分泌がスムーズになります。

また、舌や唇の筋肉を正しく使えるようになることで、発音がきれいになり、食べるときの姿勢や噛み方も改善します。

頬の筋肉や表情筋も発達するため、自然な笑顔が増え、顔つきも明るくなります。

つまり、アクティビティは「歯を動かす矯正」ではなく、「体の機能を整える成長トレーニング」なのです。お子さまが自分の力で健康的に成長できるように導くことが、マイオブレースの最大の特徴です。


アクティビティの種類

マイオブレースのアクティビティは、大きく4つの要素に分かれています。

呼吸・舌・嚥下(飲み込み)・頬と唇。それぞれのバランスを整えることで、自然と歯並びが改善し、姿勢や集中力にも良い影響が出てきます。

① 呼吸のトレーニング

まず大切なのは「鼻で呼吸する」こと。

口呼吸をしていると、口の中が乾き、虫歯や歯肉炎、口臭の原因になります。

さらに舌が下がって顎の発育が妨げられ、出っ歯やガタガタの原因にもなります。鼻呼吸を意識することで、鼻の通りが良くなり、酸素が体のすみずみまで届くようになります。

当院では、呼吸のトレーニングをゲームのように楽しくお子さまが笑顔で続けられる工夫をしながら行っています。

② 舌のトレーニング

舌は、歯並びと顎の発達に大きな影響を与えます。

舌の正しい位置は、上顎の前歯のすぐ後ろにある「スポット」と呼ばれる場所。ここに舌の先を軽く当ててキープする練習をします。

舌が上顎にあることで、上顎が広がり、歯がきれいに並ぶスペースが確保されます。

また、舌の筋肉が鍛えられることで、飲み込み方や発音もスムーズになります。特に「さ」「た」「な」「ら」行の発音が改善するお子さまが多く、滑舌が良くなるケースも少なくありません。

③ 嚥下(飲み込み)のトレーニング

嚥下とは「飲み込み」のこと。実は多くのお子さまが、舌で前歯を押しながら飲み込む癖を持っています。

これを「異常嚥下」と言い、歯を押し出して出っ歯や開咬の原因になります。

アクティビティでは、舌をスポットに当てたまま水を飲む練習を繰り返します。

最初は難しくても、慣れてくると舌の位置が安定し、歯を押さずに自然な飲み込みができるようになります。

これは食事や発音の質にも良い影響を与えます。

④ 頬と唇のトレーニング

口が常に開いてしまう「ポカン口」は、唇や頬の筋肉の力が弱いことが原因です。

風船を膨らませる、ストローで空気を吸う、唇を閉じて5秒キープするなどの練習を通して、お口のまわりの筋肉を鍛えます。

これにより、唇を閉じる力がつき、表情も豊かになります。頬や唇の筋肉が正しく働くようになると、食べるときの咀嚼バランスも整い、見た目のフェイスラインもすっきりしていきます。


ご家庭でのサポート方法

アクティビティは、医院だけで行うものではありません。

ご家庭での継続が成果を左右します。1日数分でも構いませんので、毎日続けることが大切です。

おすすめは「楽しみながら続ける工夫」を取り入れることです。

たとえば、練習ができた日はカレンダーにシールを貼る、家族で一緒に呼吸をしてみる、風船を膨らませるタイムを競争するなど、遊び感覚で行うとお子さまも笑顔で続けられます。

また、保護者の方が見守るだけでなく、一緒にやってあげると効果的です。「上手にできたね」「今日は昨日より長くできたね」と声をかけるだけで、お子さまのやる気が倍増します。

怒らず、焦らず、楽しみながらがポイントです。

続けていくうちに、口呼吸が減り、姿勢が良くなり、表情も豊かになります。

半年ほどで変化を感じられる方が多く、親御さまも「顔つきが変わってきた」「集中力が上がった」と驚かれます。


まとめ

マイオブレースのアクティビティは、装置を使うだけの矯正ではなく、「歯並びを悪くする原因」を改善するためのトレーニングです。

呼吸・舌・唇・頬の使い方を正しく整えることで、自然な成長の力を引き出し、歯並びだけでなく、姿勢・集中力・睡眠の質・発音まで良くしていきます。

塚口オオマチ歯科・矯正歯科では、お子さまが楽しみながら続けられるように、カードや動画を使ったトレーニングや、親御さま向けのサポート説明も行っています。

歯を動かす前に「正しい機能」を育てることが、未来の健康につながる第一歩です。

お子さまの歯並びや口呼吸、姿勢が気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。

塚口オオマチ歯科・矯正歯科でお待ちしております。