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小児歯科 矯正治療

マイオブレースはいつから始めるのがいい?

塚口オオマチ歯科・矯正歯科院長の大間知です。

今回は「マイオブレースはいつから始めるのがいい?」というテーマでお話しします。

小児矯正のご相談では、「早く始めたほうがいいのか」「まだ様子を見たほうがいいのか」「何歳がベストなのか分からない」というお声をよく伺います。

インターネットやSNSにもたくさんの情報があふれており、「調べれば調べるほど何が正しいのか分からなくなる」というお声をいただくことも少なくありません。

歯並びは見た目だけでなく、呼吸・姿勢・飲み込み・発音・睡眠の質など、お子さまの全身の成長と関わっています。

そのため、「何歳だから始める」というよりも、「今どのような状態か」を見ることが大切です。

このブログでは、小児矯正全体の考え方とともに、マイオブレースに適した時期や、ご家庭でのチェックポイントを分かりやすくまとめていきます。


マイオブレースとは

マイオブレースは、柔らかいマウスピース型の装置を使い、歯並びを悪くする「原因」にアプローチする小児矯正です。

歯そのものを強い力で動かすのではなく、口呼吸や舌の位置、飲み込みの癖などを整えながら、成長の力を活かしてきれいな歯並びを目指していく治療法です。

詳しくは以下の記事での解説しておりますので、よろしければご覧下さい。

▶ 子どもの歯並びを整える「マイオブレース」とは


小児矯正全体から見た「開始時期」の考え方

小児矯正には、顎の成長をコントロールする治療、歯並びを整える治療、呼吸や舌の使い方など機能を整える治療など、さまざまな種類があります。

それぞれに適した時期が異なり、「何歳になったら必ず矯正を始める」という決まりはありません。

同じ年齢でも、乳歯と永久歯の本数、顎の成長の程度、口呼吸や舌の癖の有無などによって、最適なタイミングは変わります。

また、「早く始めれば何でも良い」「遅くなったらもう手遅れ」ということでもありません。お子さまの成長のステージに応じて、無理のない方法・段階を選んでいくことが大切です。

マイオブレースは、その中でも「顎の成長」と「お口の機能」を同時に整えやすい治療法であり、とくに力を発揮しやすい時期がある、というイメージで捉えていただくと分かりやすいと思います。


マイオブレースに最適な年齢と理由

マイオブレースの開始時期として6〜9歳ごろを一つの目安としています。

理由は大きく二つあります。 ひとつは、上顎の成長が活発な時期であることです。

この時期に舌が上顎の正しい位置にあり、鼻呼吸ができていると、舌が上顎を内側から支え、自然と顎の幅が確保されやすくなります。

その結果、永久歯が並ぶスペースを無理なく作りやすくなります。 もうひとつは、習慣がまだ変えやすい時期であることです。

口呼吸や舌の位置の癖、飲み込み方の癖などは、年齢が上がるほど体に染みつきやすくなります。

6〜9歳ごろは、新しい習慣を受け入れやすく、トレーニングにも取り組みやすいため、マイオブレースが特に効果を発揮しやすい年代と言えます。

反対に、この時期を逃してしまうと、同じ結果を目指すのに時間や負担が増えてしまうこともあります。


年齢別のポイント(3〜5歳/6〜9歳/10歳以降)

3〜5歳ごろ

3〜5歳のお子さまは、乳歯が中心の時期です。

この段階で強い受け口、口が常に開いている、いびきがひどいなどのサインがあれば、早めに一度状態を確認しておくと安心です。

当院では、矯正治療を始める前段階として予防矯正として保険適用が出来る、口育という健康な発育を促すトレーニングをおすすめしております。

お口周りの筋肉のバランスや、鼻呼吸・舌の位置・飲み込み方のくせを整えることで、のちの矯正治療の土台づくりにもつながります。

6〜9歳ごろ

マイオブレースを本格的にスタートするのに最も適した時期で、乳歯と永久歯が混在する混合歯列期に入り、顎の成長も盛んです。

この時期に口呼吸や舌の位置、飲み込み方を整えることで、その後に生えてくる永久歯が並びやすい土台を作ることができます。

トレーニング含めきちんと矯正を行い土台ができていると、将来的に後戻りせず大人になってからの矯正が必要なくなることが殆どです。

10歳以降〜

10歳以降になると顎の成長は少し落ち着いてきますので、永久歯が生え揃うのを待ってインビザラインという別のマウスピース矯正を行う方法をご検討いただいております。

「マイオブレースをしなかったから終わり」ではなく、その年齢に合った方法で、できるだけ負担を減らしながらきれいな歯並びを目指していくことが大切だと考えています。


その他の矯正との違い

「小児矯正」とひとことで言っても、矯正のやり方にはいくつか種類があり、目的がそれぞれ異なります。 どの矯正が「正解」ということではなく、役割が違います。

大切なのは、お子さまの成長段階・顎の発育・歯の生え変わり・呼吸や舌の使い方に対して、最も無理がなく効果のある方法を選ぶことです。

詳しい比較は以下記事にまとめておりますので、よろしければご覧下さい。

▶ マイオブレースとその他の小児矯正の違い

ご家庭でチェックできる「始めどきサイン」

「今すぐ矯正が必要かどうか」を、ご家庭だけで判断するのはとても難しいと思います。

ただ、お子さまの普段の様子の中には、そろそろ一度相談しておくと安心というサインが隠れていることがあります。

例えば、次のような様子が見られる場合は、一度チェックしてみるタイミングです。

  • テレビや勉強中に、口がぽかんと開いていることが多い
  • 鼻ではなく、口で呼吸している時間が長い
  • 寝ているときに口が開いている、いびきをかくことがある
  • 舌が上顎につかず、いつも下に落ちている、または前に出やすい
  • 飲み込むときに唇や頬に強く力が入っている
  • 「さ行」「た行」などの発音がこもって聞こえる

朝起きたときの口の乾き具合、リラックスしているときの口元、就寝時の呼吸の様子など、少し意識して見ていただくと気づきやすくなります。

「いつも同じ側を向いて寝ている」「猫背気味で首が前に出ている」といった姿勢のくせも、実はお口の機能と関係していることがあります。


当院の考え方と相談のタイミング

塚口オオマチ歯科・矯正歯科では、マイオブレースを含む小児矯正において、歯並びだけでなく「成長」「呼吸」「舌の位置」「姿勢」など全体のバランスを重視しています。

その上で、年齢ごとに次のようなステップを大切にしています。

  • 3〜5歳:保険適用の口育で、「正しい機能」の土台をつくる
  • 6〜9歳:マイオブレースで、成長を味方にしながら歯が並びやすい環境を整える
  • 10歳以降:永久歯が生え揃ってから、インビザラインで矯正を行う

お子さまの成長に合わせて段階的に整えていくことで、無理なく・後戻りしにくい治療を目指しています。

また、お子さまが歯医者さんに苦手意識を持たないように、できるだけ怖くない雰囲気づくりや、頑張りをほめながら進めていくことも大切にしています。

保護者の方にも、疑問や不安をそのままにしないよう、カウンセリングの時間をしっかりとるよう心がけています。

相談のタイミングとしては、6〜9歳ごろに一度チェックしておくと安心ですが、年齢にこだわる必要はありません。「少し気になる」「友だちと比べて不安になってきた」という段階でも構いません。

初回は、お口の状態や生活習慣を丁寧に伺い、お子さまに合った進め方をご提案いたします。


まとめ

マイオブレースは、歯並びを悪くする原因である「呼吸」「舌の位置」「飲み込み方」「習慣」を整え、成長とともにきれいな歯並びを目指す小児矯正です。

開始時期としては6〜9歳ごろが一つの目安ですが、3〜5歳では口育による機能の土台づくり、10歳以降や中学生からはインビザラインによる矯正など、年齢ごとにできること・向いている方法が変わります

大切なのは、「何歳か」だけで判断するのではなく、「今のお子さまの状態」を一緒に確認していくことです。「もう遅いのでは…」と不安に思われる必要はまったくありません。

お子さまの将来の歯並びや健康が気になり始めたときが、相談のタイミングです。まずは一度、現在の状態を一緒にチェックしてみませんか。

塚口オオマチ歯科・矯正歯科でお待ちしております。