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小児歯科 矯正治療

マイオブレースで顔つきや横顔は変わる?歯並びと“顔立ち”の関係

塚口オオマチ歯科・矯正歯科院長の大間知です。

今回はマイオブレースを行うと顔つきや横顔が変わるのか、というテーマでお話しします。

小児矯正のご相談では、歯並びそのものだけでなく「口元が出ているように見える」「横顔が気になる」「マイオブレースで顔つきも変わるって本当ですか?」といったご質問をいただくことがよくあります。

一方で、「顔が変わる」という言葉だけが一人歩きしてしまうと、必要以上の期待をしてしまったり、「うちの子の顔はこれで大丈夫なのかな」と不安になってしまうお母さまも多いと感じています。

そこで、マイオブレースがどのように顔つき・横顔に関わってくるのか、そして「どこまで変化が期待できるのか」「どこから先は限界があるのか」を、整理してお伝えします。


マイオブレースとは?

マイオブレースは、やわらかいマウスピース型の装置を使って、歯並びを悪くする原因にアプローチする小児矯正です。

歯を強い力でぐっと動かすのではなく、「呼吸」「舌の位置」「飲み込み方」「唇や頬の筋肉の使い方」を整え、成長とともに歯が並びやすい環境を作ることを目的としています。

日中は1〜2時間、そして就寝時に装着し、月1回程度の通院でアクティビティ(トレーニング)を行いながら少しずつステップアップしていきます。

詳しい仕組みや治療の流れについては、当院の以下ページで詳しくご紹介していますので、よろしければ併せてご覧ください。

▶ 子どもの歯並びを整える「マイオブレース」とは


子どもの「顔立ち」はどう決まる?歯並び・あごの成長・筋肉の関係

まず大前提として、お子さまの顔立ちは「遺伝」と「成長環境」の両方の影響を受けています。

骨格の大きな枠組みは生まれつきの要素もありますが、成長期の呼吸の仕方や姿勢、舌や唇のクセによって、あごの成長方向や口元の印象が変わることも少なくありません。

特に、あごの骨は成長途中で形が変わっていく部分です。

ずっと口が開いている状態や、舌が下に落ちている状態が続くと、上あごが狭くなったり、下あごの位置が後ろに下がって見えたりすることがあります。

逆に、鼻呼吸ができていて、舌が上あごにしっかりついていると、あごの横幅や前後のバランスが整いやすくなり、結果として顔立ちも安定していきます。

顔つきに影響する3つのポイント(呼吸・舌の位置・姿勢)

顔立ちに関わる「環境要因」として、特に重要なのが次の3つです。

  • 呼吸:口呼吸か鼻呼吸か。口が開いている時間が長いと、口元がもこっと出やすくなります。
  • 舌の位置:舌が上あごについているか、下に落ちているか。舌が上あごにあると、あごの幅や鼻まわりの成長を内側から支えてくれます。
  • 姿勢:うつむき姿勢・猫背が続くと、下あごが後ろに下がり、首が前に出た姿勢になりがちです。

これらがうまく整ってくると、歯並びだけでなく、口元の印象や横顔のラインも少しずつ良い方向へ変わっていくことが期待できます。


マイオブレースで変化が期待できるポイント

マイオブレースは「顔を作り変える治療」ではありませんが、呼吸や舌の位置、姿勢が整うことで、結果として顔つきや横顔の印象が変わってくることがあります。

ここでは、実際によくご質問をいただくポイントを挙げてみます。

口元のふくらみ・ポカン口・口呼吸

口呼吸が続くと、いつも口が半開きになり、唇を閉じる筋肉がうまく使われません。その結果、口元が前に出て見えたり、「ポカン口」と呼ばれる状態になりやすくなります。

マイオブレースでは、装置とトレーニングを通して鼻呼吸と舌の正しい位置を覚えていきます。

唇をそっと閉じる力も少しずつ育っていくため、口元の力みが減り、「口が自然に閉じている状態」を作りやすくなります。

それによって、口元のふくらみが少しスッキリして見えたり、だらっとした印象がやわらいだりすることがあります。

横顔のライン(Eラインに近づくとは?)

横顔の美しさを表す指標のひとつに「Eライン」という考え方がありますが、これは大人の美容的な基準であり、すべてのお子さまに当てはめる必要はありません。大切なのは「その子らしい自然なバランス」です。

マイオブレースを通して、舌が上あごに収まりやすくなり、下あごの位置も無理なく安定してくると、横から見たときのあごの引っ込みが和らいだり、首が前に出た姿勢が改善してきたりすることがあります。その結果として、横顔のラインが整い、「以前よりも横顔がきれいに見える」と感じられることもあります。

ただし、骨格の大きな前後差を完全に治すというより、「成長の中でできる範囲でバランスを整えていく」というイメージで捉えていただくと良いと思います。


「ここまでは変わる」「ここから先は変わりにくい」マイオブレースの限界と注意点

マイオブレースは、成長期のお子さまにとって非常にメリットの大きい治療法ですが、どんなケースでも魔法のように顔立ちが変わるわけではありません。

ここは誤解のないよう、はっきりお伝えしておきたいポイントです。

変化が期待しやすいのは、次のような部分です。

  • 口がポカンと開いている時間が減り、口元が引き締まって見える
  • 舌の位置が上がることで、上あごの横幅や鼻まわりの成長がサポートされる
  • 猫背やうつむき姿勢がやわらぎ、頭の位置がまっすぐに近づく
  • それに伴い、横顔のバランスや表情の明るさが変わってくる

一方で、次のような点は限界もあります。

  • 生まれつきの骨格そのものを、全く別のタイプの顔つきに変えることはできない
  • 「モデルさんのような小顔にしたい」など、美容目的だけの期待にはそぐわない
  • すでに成長がかなり進んでいる年齢では、大きな骨格変化は起こりにくい

マイオブレースは、美容整形のように「顔を作り替える」ものではなく、あくまで成長の中で本来のバランスに近づけるお手伝いをする治療です。

「顔つきそのものを変える」というよりも、「その子らしい健康的な顔立ちに近づける」と考えていただくと良いと思います。


当院の考え方|見た目だけでなく「機能」と「成長」のバランスを大切に

塚口オオマチ歯科・矯正歯科では、「顔つき」や「見た目」だけに注目するのではなく、その背景にある「呼吸」「舌の位置」「姿勢」「飲み込み方」といった機能面をとても大切に考えています。

成長期のお子さまにとって、本当に大事なのは「きれいな歯並び」だけではありません。

よく眠れること、しっかり噛めること、姿勢よく座れること、鼻で気持ちよく呼吸できること、これらが土台として整ってこそ、自然で健康的な顔立ちにつながっていきます。

当院では、3〜5歳のお子さまには保険適用の「口育」で土台づくりを行い、6〜9歳ごろにマイオブレースで本格的な機能改善を目指すことを基本の流れとしています。

その上で、永久歯が生え揃った後に必要であれば、インビザラインなどの矯正で細かな仕上げを検討していきます。

顔つきが良くなるかどうか」だけで判断するのではなく、将来のお子さまの健康や、その子らしさを大切にしながら、一緒に治療の方針を考えていければと考えております。


まとめ

マイオブレースは、歯並びを整えるだけでなく、「呼吸」「舌の位置」「姿勢」といった体の使い方を整えることで、結果的に顔つきや横顔の印象にも良い変化をもたらしやすい矯正治療です。

ただし、骨格そのものを自由に作り変える治療ではなく、成長の中で「その子らしいバランス」に近づけるためのサポートと考えていただくのが現実的です。

お子さまの「顔つき」や「横顔」が気になり始めたときは、見た目だけで判断せず、その背景にある呼吸や舌の位置、姿勢なども含めて一度チェックしてみることをおすすめします。

塚口オオマチ歯科・矯正歯科では、初めての方にもわかりやすく、現在の状態と治療の選択肢を丁寧にご説明いたします。

気になることがあれば、お気軽にご相談下さいませ。