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歯の豆知識
インプラント
インプラント治療で検査を重要視する理由
インプラント治療は失った歯を補うための優れた方法ですが、治療を成功させるためには綿密な事前検査が欠かせません。インプラントは顎骨に人工歯根を埋め込み固定する治療法であるため、患者様ごとの口腔内や骨の状態を正確に把握する必要があります。今回は、インプラント治療における検査の重要性について詳しく説明します。
顎骨の状態を確認するため
インプラントは顎骨に人工歯根を埋め込むため、骨の質や量が十分でないとしっかりと固定することができません。そのため、まずは顎骨の状態を確認することが重要です。骨の量が少ない場合は、骨の再生手術を行う必要があることもあります。また、骨の密度も重要で、骨が硬すぎる場合や柔らかすぎる場合はインプラントがしっかりと定着しない可能性があります。CTスキャンなどの画像検査を通じて骨の状態を詳細に把握し、適切な治療計画を立てることが求められます。
神経や血管の位置を把握するため
顎の中には、神経や血管が多数存在しています。特に下顎には下歯槽神経が走っており、この神経を傷つけると、治療後に感覚麻痺が起こる可能性があります。そのため事前の検査で神経や血管の位置を正確に把握し、インプラントを安全な位置に設置することが求められます。これもCTスキャンなどの精密検査によって確認が可能です。
噛み合わせを考慮するため
インプラントはただ単に歯を補うだけでなく、噛み合わせのバランスも考慮する必要があります。噛み合わせが悪いとインプラントに過度な負担がかかり、歯周組織や顎関節に影響を及ぼすことがあります。噛み合わせの調整は、患者様の口腔内全体の状態を把握しながら行う必要があります。
全身の健康状態を確認するため
インプラント治療は外科手術を伴うため、患者様の全身の健康状態も確認する必要があります。特に糖尿病や骨粗しょう症などインプラントの成功に影響を与える可能性のある病歴がある場合、適切な治療ができるかどうかを慎重に判断する必要があります。
まとめ
インプラント治療において検査が重要視されるのは、患者様お一人おひとりの口腔内の状態や全身の健康状態に合わせた治療を行うためです。顎骨や神経の位置を正確に把握したうえで安全で確実な治療を提供するために、綿密な検査は欠かせません。
インプラント治療にご興味のある方は、ぜひ一度ご相談ください。
インプラントで快適な生活を手に入れた方のエピソードもご参考ください。
当院のインプラント治療についてはこちらもご参照ください。