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ホワイトニングは何歳から可能か?

2024年07月30日

塚口オオマチ歯科・矯正歯科 院長の大間知です。

「永久歯が生えそろえば子どもでも大丈夫?」

先日患者様からこんな質問があったので、当院の考え方をシェアもらいます。

私たちの歯は、12歳くらいですべての永久歯が生えそろいます。
前から7番目の12歳臼歯と呼ばれる第二大臼歯が生えてきた時がその合図です。
いよいよ大人の歯だけで歯列が構成されるようになるので、ホワイトニングもできそうなものですが、
実際はそう単純ではありません。
というのも、私たちの歯は、生えた時点ではまだ成熟しきっていない状態で、そこから時間をかけて石灰化が進んでいくからです。

つまり12歳でホワイトニングをするということは、そのエナメル質が未成熟な状態でホワイトニング剤を作用させるという事になります。ではエナメル質が未成熟な状態でホワイトニング剤を作用させるとどうなるのでしょうか?
漂白剤が歯質深くまで入り込んでしまい、象牙質に分布する歯の神経を刺激します。
その結果、冷たいものがしみる知覚過敏の症状が誘発されます。
場合によっては、エナメル質が成熟していく過程を邪魔することもあります。
つまり、歯が生えそろったとしても、子どもにホワイトニング処置を実施することは避けるべきなのです。

ただし、厳密な年齢制限があるわけではありません。

通常は、中学校に上がるくらいに永久歯が生えそろい、高校時代も永久歯列で過ごすことになります。
その間は思春期ということもあり、口元の審美性への関心も急速に高まるため、ホワイトニングで歯を白くしたいと強く希望する人も少なくありません。
歯科医院によってはそうした患者さんに対して、ホワイトニングを実施することもあります。
なぜなら、ホワイトニングには厳密な年齢制限があるわけではないからです。
また、歯の状態によっては高校生でホワイトニングしても何ら問題ないこともあるため、
保護者の承諾書を提出することを条件として、未成年にホワイトニングを実施するケースもあります。

当院では18歳からホワイトニングが可能としています。

上でも述べたように、条件付きで中高生にホワイトニングをすることもありますが、
一般的には18歳からホワイトニングの施術が可能とされています。
歯やお口の健全な成長や発育を考えた場合、やはり18歳を過ぎてから施術したほうが、さまざまなリスクを軽減できるからです。

ホワイトニングは、歯の表面を覆っているエナメル質に薬剤を作用させるだけの処置法ですが、適応する年齢や症例を誤ると、前述したように知覚過敏になったり永久歯の成長を妨げたりなど、さまざまなトラブルを引き起こしかねませんのでご注意してください。