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ブラケット(針金)矯正とアソアライナー(マウスピース)矯正

2018年11月13日

矯正治療を希望される場合、大きく分けてブラケット(ワイヤー)矯正(=いわゆる金属と針金で行う一般的な昔ながらの矯正治療)かマウスピース矯正(=最近はやりのマウスピースで行う取り外し可能な矯正治療)かで悩まれる場合があると思います。

今回、それぞれの利点・欠点などの特徴を説明していきます。

「ブラケット(ワイヤー)矯正」
歯の表面にブラケット装置(金属もしくはセラミックの凸凹のもの)をつけて、その上に針金をつなげていきます。針金の力で歯が動いていきますが、取り外しは出来ません。
歯並びを綺麗にするという治療目的は同じですが、装置によって過程は大きく異なります。

「マウスピース矯正」
日本においても近年急速に普及したマウスピース矯正治療ですが、代表的な装置の一つとして「アソアライナー」があります。
今回は当院でも行なっているアソアライナーの特徴について確認していきます。

アソアライナーは、透明で見えないマウスピース矯正装置のため、矯正治療中の見た目や審美性も気にせず矯正治療が可能です。
金属のブラケットワイヤーに比べて軽微ですが、マウスピースの装着時には締め付けられるような窮屈さを感じることもあります。
しかし、食事や歯磨きの時など自分で取り外すこともでき、痛みや違和感の少ない治療が行えます。
マウスピースの装着時間に比例して、矯正治療の効果が高まるため1日20時間以上を目標に、歯磨きと食事の時以外は装着していただきます。
マウスピース矯正は歯並びの凸凹を治すことを得意としますが、噛み合わせも治さなくてはならない場合には、治療できないこともあります。
だからアソアライナーは前歯だけを動かす部分的な矯正のケースに限定して使用されます。
つまり、「奥歯の咬み合せに問題のない前歯のガタガタ」「スキッ歯」などです。

マウスピース矯正は、1つのマウスピースで移動できる歯の移動量が限られています(最大で約1mm)。
そのために、適切な位置へ歯を移動させるためには数段階のマウスピースが必要となります。
アソアライナーは次の段階に移行する際、毎回型採りの作業が必要になりますので、型取りの為に月に1回と型取りした物をお口の中につける時に1度、月に計2回患者さまに来院していただく必要があります。
ただ、毎回歯型を取るためその時点で最適な歯型を採ることができ、それに合わせたマウスピースを作成できるため、精度の高い矯正治療が可能になります。
アソアライナーは、硬さと厚みの異なるマウスピースを段階的に用いることで、より細かく調整しながら歯の移動・痛みの負担を軽減することが可能です。約30日間を1ステップの基準として、厚さ0.5mmのソフトなマウスピースを10日間、厚さ0.8mmのハードなマウスピースを20日間装着します。装着後約2週間で歯型をとり、歯の動きが1mm以内の移動幅になるように、次のマウスピースを製作します。
治療期間は歯列の状況により変わりますので、ご相談ください。初めに診断用の型取りをすると大体の治療期間が推測できます。

<アソアライナーのメリット>
・透明なマウスピースのため、目立たず日常生活を送れます。
・矯正治療特有の痛みや違和感を軽減できます
・ご自身で取り外し可能で簡単にケアができ清潔性に優れています
<アソアライナーのデメリット>
・つけ忘れがあると矯正・計画通りに歯の移動は起こりません。患者さまご自身での、自己管理とケアが大切です。
・歯並びやかみ合わせの症状によっては適応できない場合がございます。

<アソアライナーによる治療の流れ>
① 診断・分析:アソアライナーによる矯正治療の適応か判断します

② 歯の型取り:セットアップ模型(歯の移動後の模型)製作、治療期間の推測をしてもらう為に、歯型から作った模型を製作会社へ郵送

③ カウンセリング、承認:患者さまにもセットアップ模型を一緒に治療計画、治療期間をご確認・同意いただいた後にマウスピースを発注します。

④ 治療開始・アソアライナー装着:患者さまへ使用方法・注意事項等を説明し、装着していただきます。調整が必要な場合がありますので、来院していただきお口の中で確認させていただきます。

⑤ 歯の型取り:装着して、約半月後に次のステップのアライナー製作のための型取りを行います。

⑥ 次ステップのアソアライナーのお渡し・装着

⑦ 以後、⑤⑥を繰り返して、矯正治療ゴールへと進みます。

矯正している事がわかりづらく、さらに状態によっては短期間かつ安価で治療可能な為今注目の矯正治療法ですが、出来る症例が制限される為詳しくは医師にご相談ください。

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